一宮市 大垣市 睡眠時無呼吸症候群の病院

いびき呼吸と無呼吸：病気の種類

私たちは、呼吸することにより、空気が鼻から上気道を通って肺へ入っていき、
酸素を取り込みます。そして、呼気で二酸化炭素を体外へ排出します。
健常人では、眠っているときでも、意識することなく呼吸が保たれています。

しかし、上気道が狭くなると、呼吸時に軟口蓋、口蓋垂、咽頭の震動がおこり、
鼾が発生します。一方、無呼吸は、完全に気道が塞がってしまっている状況で
起こります。

以下に鼾が出現する、睡眠時無呼吸症候群、上気道抵抗症候群などの病気を
紹介しますが、鑑別点は、血液中の酸素レベル低下の程度、及び睡眠の質への
影響、合併症の危険度を考えると理解しやすいと思います。

単純性いびき症

健常人でも、仰向きに眠ったとき、アルコール摂取を行ったとき、また、
レム睡眠中にいびきをかくこともありますが、睡眠の質が保たれており、
血液の酸素不足がない状況があります。これを、単純性いびき症と呼びます。

本人には何も自覚症状はないのですが、ベッドパートナーが鼾の音により、
睡眠が妨げられる場合があります。

上気道抵抗症候群

上気道が狭くなっており、鼾が出現しますが、呼吸抵抗が上昇するので、
努力して呼吸している状況です。呼吸努力に伴い覚醒するので、睡眠の質が
低下します。その結果、昼間の眠気が問題となります。

後述する睡眠時無呼吸症候群と比較すると、血液中の酸素不足の程度が
軽微であることが特徴です。英語では、upper airway resistance syndrome
略してUARSと呼称されることがあります。

睡眠時無呼吸症候群

単純性いびき症および上気道抵抗症候群と異なる点として、病的な血液中の
酸素レベル低下が認められます。上気道が完全に塞がる無呼吸が出現します。
もちろん、眠っているときイビキが問題となります。

低酸素血症、睡眠の分断化による、高血圧、不整脈、心臓病などの合併症が
引き起こされたり、睡眠の質低下に伴う昼間の眠気、集中力の低下などの症状が
出たりします。英語では、sleep apnea syndrome: SASと呼ばれています。

阪野クリニック

内科 循環器内科
いびき睡眠障害の治療

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